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ユマニチュードとは|ユマニチュードのポイントや実践方法について

目次
ユマニチュードとは
Humanitude(ユマニチュード)は造語であり、「人間らしくある」という意味を持っています。認知症になったとしても、その人が人間らしく生活することを支える「究極のやさしさのケア技法」であり、パーソン・センタード・ケアと通じる介護理念・技法がユマニチュードです。
※パーソン・センタード・ケアとは、認知症の人と介護者の双方向コミュニケーションにより、心の通ったケアを重要視する理念のこと。
ユマニチュードの基本
①情報の入口が狭くなっているため、届けたいことをきちんと伝える
認知症の方の視野は非常に狭くなっています。そのため、相手の視野にきちんと入り、目線を合わせることが基本になります。
②驚かせない
なるべく遠くに回り込み、正面からゆっくり近づきましょう。
ユマニチュードの4本柱
誰もが「さまざまな機能が低下して他者に依存しなければならない状況になったとしても、最後まで尊厳を持って暮らし、その生涯を通じて”人間らしい”存在であり続ける」ことを望んでいます。そのため、ケアを行う人々が、ケアの対象者に、「あなたのことを大切に思っています」というメッセージを、相手に理解できる方法で常に発信することが重要です。つまり、その人の”人間らしさ”を尊重し続ける状況こそがユマニチュードの状態」と定義されています。
ユマニチュードの状態を実現するためには、次に挙げる「ユマニチュードの4本柱」が重要になります。詳しく紹介していきます。
見る

しっかりと見つめ合うこと(アイコンタクト、注視)が必須です。正面から徐々に近づき視線をキャッチしたら視線を保持し続けながら(笑顔で)、2秒以内に話しかけましょう。
話す

重度の認知症で会話が成り立たなくても、優しい声で、これから行おうとすることやその効果を、ケアの間中、優しく話しかけ続けます。この実況中継が安心を生みます。
触れる

肩など触覚が敏感でない場所を優しく触れましょう。決して掴んではいけません。5歳児以上の力を入れないことを心がけましょう。
立つ

引っ張り上げて、足底にかかる体重を軽くしてはいけません。座位からの立ち上がりで、身体を前傾させて、本人の立つ力を引きだします。立つことは人間の基本動作です。20分くらい立っていられる体力があれば、立位での清拭やシャワーを勧めましょう。
ユマニチュードの歴史
ユマニチュードは、フランス人の元体育教師のイブ・ジネストらが、1979年から35年間の医療・介護施設での経験をもとに、150を超えるケア技法を生み出して体系化したものです。