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小鹿公園前小規模多機能では、施設の隣にある公園にたくさんの桜が咲き誇り、この季節は散歩がとても気持ちの良い時期となります。それに合わせて施設内も桜の飾り付けを行い、「桜祭り」を開催しましたので、その様子をご紹介します。

桜作り

①下準備

まずは下準備から。施設の外は桜でいっぱいですが、施設内も桜で満たそうということで、お客様と相談しながらさまざまな飾りを作りました。

最初に取りかかったのは提灯作りです。「丸い提灯ではいつも通りになってしまう」という声が上がり、今回は四角い少し変わった形の提灯を作ることにしました。そこに「桜祭り」の文字と桜の花をあしらい、皆様に色を塗っていただきました。

また、「せっかくなら大きな桜の木も作ろう」という話になり、普通の桜の木ではなく、ひと工夫加えたものに挑戦しました。単色の桜だけでなく、千代紙も取り入れて、色とりどりの桜の花を咲かせた華やかな木を完成させました。

②飾りつけ

提灯は窓際に飾り、風に揺れるように工夫しました。桜の木は、お花紙を丸めて作った幹に、皆様に作っていただいた桜の花を一つ一つ貼り付け、見事な満開の桜の木が完成しました。

花より団子

4月21日、桜祭りの一環として、午後におやつ作りを行いました。桜餅には関東風と関西風の2種類があることを知り、今回は関東風の桜餅を皆様に作っていただきました。

①下準備

まずは、桜餅に巻く桜の葉の塩漬けの塩抜きから始めました。ざるに葉を広げ、水に浸しておきます。葉を手に取りながら、「ちょっと硬いかな？」「いい匂いだね」と声が上がり、フロア中が春の香りに包まれました。

生地作りでは、白玉粉と薄力粉に砂糖を加え、食紅で色付けをしました。食紅の量で色合いが決まるため、お客様も職員も慎重になり、何度も一緒に確認しながら粉の準備を整えました。

②生地作り

水を少しずつ加えながら、白玉粉の塊が崩れるまで一生懸命混ぜていただきました。簡単に混ざるかと思いきや、意外と力が必要で「座ってちゃできないね」と笑いながら立ち上がり、力を込めて練ってくださいました。

③生地を焼く

白玉粉が入っているため、生地は少しねっとりしており、フライ返しにくっついてしまいました。皆さん少し苦戦しながらも、丁寧に生地をひっくり返してくださいました。焼き上がった生地はきれいな桜色に仕上がり、食紅の量もちょうどよく「やっぱりこのくらいの色がいいね！」と高評価をいただきました。

④桜餅の出来上がり

塩抜きした桜の葉の水気をよく拭き取り、サランラップの上に桜の葉、生地、餡子の順に重ねていきました。最後にラップごと包みながら形を整え、桜餅の完成です！

おやつの時間

※食事中のため、マスクを外して撮影しています。

個別の食事形態に合わせて桜餅を切り分けた後、おやつとして召し上がっていただきました。「葉っぱが少し硬いかな？」と心配していましたが、「この葉っぱがいいんじゃん！」と、皆様きれいに葉ごと全部召し上がってくださいました。

お客様のコメント

89歳女性「昔はこんなこともしたけどね。」

87歳女性「花より団子だね。」

担当者のコメント

生活リハビリも兼ねているため、なるべくすべての方に作業に参加していただけるようお願いしていますが、いざ始めてみると、「手伝おうか？」と積極的に声をかけてくださり、より多くの方が関わってくださいました。

また、季節に合ったおやつを作り、味わうことで、五感を心地よく刺激する良い時間となりました。

こちらのグループホームは

アクタガワ　ハートフルホーム静岡小鹿公園前グループホーム（静岡市駿河区）