Topicsグループホーム新着情報
有東坂小規模多機能 有東坂に来て良かった
静岡市清水区にある有東坂小規模多機能では、生活リハビリに取り組んでいます。こちらの記事では、M様の生活リハビリ事例をご紹介します。
目次
M様・70代・男性 要介護4
職歴:ミカンの卸問屋を70歳位まで
趣味:少年時代から野球
病歴:高血圧症、糖尿病、膝関節痛、大腸腫瘍、下肢骨折(時期・部位不明)。R5.5.7急性虫垂炎で入院。5月27日退院。R5.1月に奥様が他界してから何もかもが面倒に感じるようになってしまった。虫垂炎で入院中は、腰ベルト・つなぎ服・点滴外し等の行為があり全体的に無気力になってしまいました。車椅子のままでは自宅退院困難との理由により、奥様が生前に当施設をご利用されていた為、顔見知りの職員がいる方が良いだろうと判断し、ハートフルホーム有東坂でのご利用が開始となりました。
歩けるようになって自宅に帰りたい
虫垂炎で入院した20日間のうちに一気に身体機能が低下してしまったM様。このままでは自宅に帰れないと気付きながらも気力・体力が追いつかない日々。ご家族様やケアマネジャーと相談し、生前に奥様が利用されていたハートフルホーム有東坂を利用しながら回復を目指すことに。方向性が決まった事で一安心したものの、元のような生活が送れるか不安は残ります。一番気がかりだった「一人で歩けるようになれるかな…」というM様の最大の課題を達成出来るよう、全体で共通認識を持ってリハビリをしていきましょう、ということになりました。
「1人でトイレ動作ができるようになるぞ!」
ご家族様から「1人でトイレ動作が出来て、歩けるようになれば自宅に戻ってきて欲しい」とのご要望があり、ご本人の希望とも一致しました。手すりを使って起立・着座が見守りで可能でしたので、昼間のトイレから練習開始。ズボンの上げ下ろしの時が最も不安定だったので、PT介入時に練習を行いました。M様から「トイレまで歩いて行ってみるよ」と積極的な発言もありました。前向きな気持ちになれるよう、成功体験を一緒に喜び、一歩一歩進んでいきました。
生活リハビリスタート
初期プログラム①起立訓練(手すり)②日中のトイレ動作訓練(介助)③屋外で気分転換(車椅子)
中期プログラム①歩行訓練(手すり・ピックアップ式歩行器)②トイレ(見守り)③屋外レク(歩行器)
現行プログラム①歩行訓練(伝い歩き・荷物を持つ等)②階段昇降③立位バランス訓練
職員とのコミュニケーションを通じて、次第に会話量も増えたM様。職員や周囲の方々と談笑し、明るさが戻ってきました。車椅子は返却し、その代わりにピックアップ式歩行器をレンタル開始しました。目標が明確なので、生活リハビリの必要性も理解して下さり、一生懸命取り組んでいます。
「新盆には帰りたい!ついに住み慣れた我が家へ」
握力 6月㊧26.1㊨27.1 11月㊧27.9㊨29.1 (左右ともに向上)
奥様が使用していた昇降機が故障というハプニングもありましたが、公道から自宅玄関までの階段昇降が出来るよう階段練習を行いました。ご家族様も「運動になるね」と階段の利用を理解して下さいました。野球で痛めた右膝が心配でしたが「左足から昇る」「右足から降りる」という方法で、手すりがあれば見守りで可能になりました。トイレ動作も全て自立し、ついに目標を達成。
M様から「新盆には帰りたい」とのご要望があり、7月13日についに久しぶりの我が家へ戻ることができました。戻っただけではなく、ご自宅の中で「大変に感じた事」「やりにくかった事」等を聴取し、お一人で安全に暮らしていくにはどのようにサポートをしたら良いか、ケアマネジャーを中心に検討。現在は、火・木・土・日でハートフルホーム有東坂を利用し、その他の日はご自宅で過ごされています。
「ここを選んでよかった!」
「ハートフルホーム有東坂に来て良かったよ。厳しい人も優しい人もいて、おもしろい。危ない事をしようとすると、すっ飛んでくるね。ここで風呂に入れるから、一人でも無理なく生活出来ているよ。これからも世話になるからよろしくね」
最初は車いすだったけど、すっかり歩けるようになりましたね
ご利用直後は車椅子だったのが嘘のように元気になりましたね。「良くなりたい。家に帰りたい」という強い気持ちがあったからこそだと思います。まだピックアップ歩行器は必要なレベルですので、無理なことはせず、安全に生活して下さい。これからもM様が元気に通い続けて下さることを、職員一同楽しみにしています。
こちらのグループホームは
アクタガワ ハートフルホーム清水有東坂グループホーム(静岡市清水区)