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加島グループホーム 笑う門には福来る体操
加島グループホームでは、毎日朝食後にお客様と職員で一緒に体操を行っています。今回は、アクタガワの理学療法士が来て、指と顔の筋肉の体操を行いました。
指と顔の筋肉と神経
体中の筋肉は、神経によって動く作りになっていますが、その神経は脳から始まっています。カナダの脳外科医が作った「脳地図」というものがありますが、そこには細かい動きが必要な顔や指先などは配分が大きく、脚や腕などの大まかな動きでも良い部分の配分は小さくなっています。こういったことから、指先を使った作業は脳に良い刺激が入ると言われています。
指の筋肉体操
指の体操は、洗顔や歯を磨くことなど、お客様本人が日常生活を支障なく送る上で大切な動作のもととなります。ハートフルホーム加島では、毎日午前の体操及び午後のレクリエーションで、身体を動かす活動を実施していますが、月に一度「理学療法士」からの指導を受けています。職員も勉強しながら理にかなった体操を取り入れることができるのは、アクタガワならではのグループホームの貴重な取り組みです。
顔の筋肉体操
人間の顔にはさまざまな筋肉(表情筋)があります。その筋肉の動きには、精神機能や自律神経が深くかかわっています。笑った顔や驚いた顔など顔の筋肉を動かす体操を行うことで、気持ちに変化が現れます。
最初に行った手足の体操で、緊張した表情のお客様も、顔の筋肉の体操を行っていると笑い声が聞こえてくるようになります。「楽しいから笑っている」というのが本来の形なのかもしれませんが、「笑っているのだから楽しい」と思い込む回路を脳は持ち合わせているようです。
お客様にとって、日々の食事を美味しく召し上っていただくことは、何よりも大切なことです。表情筋の体操は、咀嚼や唾液の分泌に必要不可欠な筋肉ですが、朝・昼・夕食前に必ず口腔体操を実施しています。
表情を日々観察することも、お客様の体調管理につながります。全介助にて手足が自由に動くことができないお客様も、身体に乾燥対策のクリームを塗布し、マッサージを行うと、ニッコリ微笑んでくださいます。
椅子に座って取り組める体操
指の体操などの小さな筋肉体操のほか、大きな筋肉が集まっている足の体操は、歩行訓練などでも実施します。椅子に座って取り組める体操は、お客様にとっても無理なく筋肉を有効活用することができます。指のツボなどで心身をリラックスさせる副交感神経を刺激し、大きな動きで身体を活性化させる交感神経を刺激します。両方の自立神経を効果的に整えることは、食事・排泄・睡眠を安定させ、自然と生活に「豊かさ」と「喜び」が生まれていきます。
お客様のコメント
80代男性「指の体操は難しいね。」
80代女性「面白かったよ。思わず笑っちゃった。」
90代女性「顔が柔らかくなったよ。」
理学療法士のコメント
今回は上半身と下半身の基本的な体操を行った後に、指の体操と表情筋の体操を行いました。指の体操は、左右別々の動きを同時に行うことで、脳を活性化させる目的があります。また、顔の体操は、お客様の表情に変化を付ける目的で、さまざまな顔の筋肉を動かしていると雰囲気も和やかになりまます。顔を動かすことで心理的な変化を引き起こすことが出来るため、顔の体操はとても効果的です。寒くて動きたくない季節には、その場から動かなくても行いやすい、指や顔の体操から始めることで気分転換になりおすすめです。
こちらのグループホームは
アクタガワ ハートフルホーム富士加島グループホーム(富士市)