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2020.02.01

小鹿公園前グループホーム 要介護度の維持・改善への取り組み ~日々の生活の中で~|ハートフルホーム静岡小鹿公園前

小鹿公園前グループホーム 要介護度の維持・改善への取り組み ~日々の生活の中で~|ハートフルホーム静岡小鹿公園前

静岡市要介護度改善評価事業にて奨励賞を受賞

静岡市介護保険課が選出する「静岡市要介護度改善評価事業」において、ハートフルホーム小鹿公園前が改善率上位5事業所に選出されました。

静岡市要介護度改善評価事業とは

静岡市要介護度改善評価事業とは、市内介護事業所から、要介護度の改善につながる創意工夫のある効果的な取り組みを募集し、優秀な事例について表彰し、要介護状態の軽減・重度化防止にかかる好事例を広く公表することで、介護保険サービスの質の向上や介護職員の意欲向上を図る趣旨で行われています。

グループホーム_静岡

施設について

・2011年10月 ハートフルホーム小鹿公園前 開所
・1ユニット9名のグループホーム
・有料老人ホーム・小規模多機能型居宅介護が併設
・施設の近くに小鹿公園があり、散歩をするのに最適な環境

改善されたN様について

グループホーム 静岡

要介護度の改善

要介護度3→要介護度1へ改善

以前の様子

「息子に電話してほしい」「家に帰りたい」等の内容の訴えが頻繁にあった。
不安症状が強くあった。

現在の様子

職員やお客様同士の交流で笑顔が見られるようになった。
家事を自分から「やるよ」と積極的に行って下さるようになった。

具体的な取り組みについて

①役割をもって歩行促進

グループホーム 静岡 グループホーム 静岡 グループホーム 静岡

まず歩行促進として、お客様と一緒に敷地内のゴミ捨て場までの200メートル歩行や新聞を取りに出掛けています。また近くの公園に出掛け、季節の移り変わりを感じて頂きながら歩行促進をしています。
毎朝の日課で、ゴミ捨てに出掛けているので、お客様から「まだいかないの」との催促の声や、「外にでるのは気持ちがいいね」との声を頂きながら歩行をしています。これを毎日行っている事が介護度の維持改善につながっている理由の一つだと思います。
また、長い距離を歩くことが出来ない方や、歩けない方に関しては別途個別に対応を考えています。長い距離を歩くのが難しい方は、日中のトイレ誘導の際に少しでも遠いトイレに誘導し、生活の延長線上で運動量を増やすように心がけています。また、歩けないお客様に関しては、立ち上がりの運動を行う様にしています。それらが継続できるよう、毎日職員が個別に記録を取る様にしており、お客様にとっても身体を動かすことが習慣となってきています。

②コミュニケーションと歩行促進

グループホーム 静岡

 1日に午前と午後の2回、グループホームのお客様が歩行促進をかねて小規模多機能のお客様と交流をしています。普段グループホームで過ごしている方以外にも、人と交流することが出来、どちらのお客様にとっても良い刺激になっています。また、小規模多機能のフロアを1周歩くため、下肢筋力低下防止にもなっています。

③嚥下訓練パタカラ体操

グループホーム 静岡

 嚥下機能の低下予防に、毎日の食事前に必ず口腔体操で3回のパタカラ体操などを行っております。他にも、食前にしりとりや季節の食べ物を発言して頂き、言葉を発する機会を作ってから食事を召し上がって頂いています。また、お客様同士で歌を唄って頂くなど、舌を動かして頂く事でムセ込みを予防するよう努めております。職員はユマニチュードの手法を参考にし、お客様とゆっくり会話をする機会を多く取る様にしております。

※パタカラ体操とは・・・発声しながら口を動かす、「口の体操」のことです。「パ」「タ」「カ」「ラ」の4文字を発声するため、「パタカラ体操」と呼ばれます。

④家事作業(機能訓練)

グループホーム 静岡 グループホーム 静岡 グループホーム 静岡

個々に合った役割として、洗濯物畳みや食器洗いなどの家事作業を行っております。職員とお客様が一緒に行い、家庭的な環境を保ちながら、そのお客様の今までの生活習を維持できるよう取り組んでいます。一番下の写真は、お客様と一緒におやつのたこ焼きを作って頂いている写真です。このような、おやつ作りや料理等も行っています。

⑤レクリエーション

グループホーム 静岡 グループホーム 静岡

同施設内の催しや外出レクリエーションに参加し、地域の方との交流をする事で社会参加をしております。上の写真は外出レクリエーションとして、ショッピングセンターへ食事に出かけた写真です。普段と違った食事をしたり、買い物をしたりしています。また、下の写真は地域のフラダンスのボランティアの方々をお呼びして、お客様もフラダンスの衣装を借り、楽しまれているご様子です。1~2ヵ月置きのペースでボランティアの方に来て頂き交流をおこなっています。

まとめ

グループホーム 静岡

私たち施設では、何か特別なことを行っているわけではなく、お客様の生活の中で役割を持って頂き、その中で歩行促進やお客様との交流を増やしています。その結果、機能の維持や、精神的な安定に繋がり、介護度の改善につながったと思います。2枚の写真ですが、左の写真は、もと茶道教授をしていたお客様に、施設でお茶をたてて頂いた時の写真です。右の写真はフラダンス教室を開催した時の写真になります。どちらもお客様から提案があり実現したレクリエーションです。日々の生活がお客様の前向きな気持ちを取り戻すことが出来たのだと感じています。

グループホーム_静岡

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