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グループホームの入浴
グループホームの入浴の役割は①身体の清潔の保持、②心身のリラックス、③入居者の肌の状態を確認し、適切な対処につなげることです。こちらの記事では、グループホームの入浴環境や大事にしていることについて説明します。
グループホームの入浴
グループホームの入浴回数は決められていませんが、理由なく週2回未満とすることは運営上不適切であると指導されています。決められた日に体調不良等で入浴できない入居者もいるため、週3日程度の入浴日を設定している施設もあります。入浴前に体温や血圧などのバイタルサイン、入居者の様子を確認し、入浴できるか判断しています。湯船に浸かる・シャワー浴・清拭のいずれかを実施する判断はバイタルサインや様子だけでなく、入居者の状態から決定します。体調不良時は可能であればお湯で濡らした清潔なタオルで体を拭いたり(清拭)、清拭も大変という状態であれば中止します。そして、感染症対策も実施しています。肝炎等の感染症のある方も入居される場合があるため、入浴の順番を最後にする等の対応をしています。
プライバシーに配慮した個浴
介護施設の浴室は何人も入浴できる大浴場がある施設もありますが、個浴のみ設置している施設もあります。グループホームは少人数の施設であるため個浴対応の施設が多いようです。個浴では、介護職員と1対1の環境で入浴するため、プライバシーに配慮できます。高齢者は他人に身体を見られることが恥ずかしいという理由から入浴を嫌がる方もおります。その場合、個浴であることを理解することで入浴されることもあります。そして、入浴はリラックスできる時間でもあるため、お好きな音楽を流しながら入浴している施設もあります。
グループホームはアットホームな施設であるため、機械浴がない施設もあります。個浴では、浴槽に入ることが困難な方は浴槽に入れないと思われるかも知れません。リフトが設置している浴室であれば、リフトを使用することで湯船に浸かることができます。
入浴介助で行うこと
入浴で行うことは、髪や全身を洗う、ひげそり、保湿・処置、肌の観察です。介護施設では、高齢者のできることは自身でやっていただき、できることの維持に努めています。入浴でも入居者ができることはやっていただき、自身で行うことが困難なことを支援します。例えば、全身を洗う時、手の届くところは洗っていただき、手の届かないところは介護職員が洗うなどです。また、認知症の症状で短期記憶が困難な症状があり、洗った部位を忘れ、同じ部位を洗ってしまうことがあります。その場合は、洗っていない部位を洗うように促しています。
ひげそりもできる限り自身でやっていただき、介護職員が仕上げをします。カミソリは肌に傷を作るリスクが高く、電動ひげそりを使用するなど安全に行うよう配慮しています。
保湿・処置・肌の観察
高齢者の肌は乾燥しやすく、傷もできやすいです。そのため、保湿や肌の観察が重要です。肌荒れや水虫等で医師や看護師から塗り薬の指示されている場合、その処置をします。肌の観察は肌荒れや水虫、褥瘡(床ずれ)の有無などを見ています。高齢者は同じ姿勢を続けることで褥瘡(床ずれ)ができやすくなります。そのため、褥瘡の好発部位を観察します。
看護師・かかりつけクリニックとの連携
グループホームは基本的に看護師常駐の施設ではありません。「医療連携体制加算」を取得している施設では訪問看護や訪問診療等で連携し、24時間の連絡体制などが確保されています。当社のグループホームでは、週1回ほど訪問看護等で看護師が入居者の様子の観察や処置を指示します。具体的には、入浴時に発見した褥瘡等の肌トラブルを看護師に報告し、指示を受けます。医師の診察が必要と判断された場合は、後述する訪問診療で肌トラブルの発生部位を診てもらうように指示されます。
訪問診療では、月2回ほど医師が施設に訪問し、診察を受けます。薬の処方を受けたりや処置方法を指示されたりします。
アクタガワのグループホームの入浴
当社のグループホームの入浴では、以下の4つのことを大事にしています。①入居者のできることの維持②個浴でプライバシーの保護すること③入浴により心身をリラックスしていただくこと④肌の状態観察等から肌トラブルの早期発見、対処することで肌の状態を保つことです。
当サイトでは、各施設の入浴の取り組みを紹介している記事はこちら。