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介護保険サービスに福祉用具貸与がありますが、全ての介護保険サービス利用者が福祉用具をレンタルできるわけではありません。こちらの記事では、グループホーム入居者の福祉用具使用、福祉用具購入のメリット・デメリットなどについて説明します。

グループホームは福祉用具をレンタルできないのは本当か？

結論から申し上げるとグループホームは福祉用具をレンタルできますが、その際、介護保険が利用できず、自費となってしまいます。施設でも車椅子等の備品は用意されていますが、個人が占有するような状態は望ましくありません。また、グループホームは正式名称を「認知症対応型共同生活介護」と言い、「認知症」高齢者が「共同生活」する場所とされています。元々は（体は元気だけれど）認知症のため自分だけでは生活できない方のための施設として考えられます。実態としては身体機能の低下もみられる方がほとんどですが、そのような背景も、福祉用具を利用できない理由の一つだと考えられます。

グループホーム入居者はどうしているの？

グループホーム入居者では、車椅子を始めとする福祉用具を利用されている方が少なくありません。その場合の選択肢として、購入、自費レンタルがあります。

1.購入する

福祉用具の購入は介護保険サービス外であり、自費での購入になります。購入と言うと新品を思い浮かべる方も多いと思いますが、中古品も販売されています。新品は幅広い種類の製品から選択できるため、利用される方に合った商品を購入しやすいです。中古品は費用を抑えたい方、汚れなどを気されない方に向いています。ただ、新品ほど販売数は豊富ではなく、利用される方に合った製品を購入したいタイミングで売られているとは限りません。

2.自費でレンタルする

福祉用具は入浴や排泄など再利用できないもの以外は、自費でレンタルすることもできます。自費レンタルは短期利用の場合に向いています。長期利用の場合は購入よりレンタルの方が高額になる可能性があります。例として、70,000円で購入できる車椅子を月額7,000円でレンタルした場合。9か月まではレンタルの方がお得ですが、10か月は購入と同額、11か月以降は累計のレンタル料金の方が購入より高くなります。そのため、自費でレンタルされる入居者は少ないです。

3.施設の福祉用具を利用する

購入以外の方法として、施設共用の福祉用具を利用する方法もあります。介護ベッドは各居室に備え付けがあり、車椅子は1施設1台ほど共用として持っていることもあります。他の入居者が利用していない場合は使用できる可能性がありますが、他の方が緊急で必要とした際に利用できなくなるのは困るので、一時的な利用となる場合が多いです。また、共用であるために、入居者の体の状態に合わないこともあります。歩行器や杖などは個人によって異なるため、共用がある施設は少なく、購入されるケースも少なくありません。

福祉用具購入のメリット・デメリット

新品購入は購入時、入居者に合った製品を選択できる一方、身体状況が変わったら使用できなくなる可能性があります。例えば、座る姿勢の維持が難しくなった場合、椅子全体を倒すことができるタイプに変更することがあります。レンタルであれば気軽に交換できますが、購入の場合新たに買い替えたり、レンタルに切り替えたりする必要があります。

アクタガワのグループホーム入居者の場合

アクタガワのグループホームでは、福祉用具部門と連携しております。車椅子や介護靴などタイプやサイズ展開のある福祉用具の場合、福祉用具専門相談員がご本人の状態を見て合った製品を紹介します。靴の場合は、試し履きしてからご購入いただきます。また、アフターフォローも実施しており、メンテナンスを受けることができます。車椅子など使用しているうちに不具合が出ることもありますが、福祉用具専門相談員が無料で微調整を行っています。ぺんぎん福祉用具サービスはこちら