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開北グループホーム O様の生きがいと笑顔の為に私たちが出来ること
ハートフルホーム開北(以下開北)では入居されているお客様に生きがいをもって生活して頂けるよう、様々なアイディアを日々職員で出し合っています。今回は「やりたいことはないなぁ」と仰り、部屋にこもりがちになってしまったO様が、笑顔で日々を過ごして頂けるように、開北で取り組んだ内容をご紹介させて頂きます。
目次
開北子ども見守り隊の結成
O様の笑顔の為にはまずO様の好きなことを知ろうと考え、ご家族様に確認をしたところ「子供が好き」という情報を頂きました。そこで朝や夕方の登下校の時間に、近隣の小学校の生徒さんが開北の前を歩いて通学していることを思い出し、地域の見守り隊のようなものが出来ればO様の生きがいの一つになり、笑顔を取り戻せるのではないかと考えました。早速ご家族様に確認をすると、「実は…息子(O様のお孫様)が今春、入学するんです。本人に気持ちがあればぜひお願いします。」と快諾をしてくださいました。その後、小学校の教頭先生も快く許可を出してくださり、「開北子ども見守り隊」を結成することが出来ました。
※撮影のためにマスクを外しています。
生活リハビリの一環
「開北子ども見守り隊」を始めるにあたって、まずは体力作りから始めました。開北から見守り隊の着任場所までの距離は350mあります。往復の歩行と着任中に立っていられる体力を鍛えるために、施設内を歩いて体力作りをしました。決して無理はせず、着任の日は車いすを準備してから現地に向かいました。
着用している安全反射ベストの文字は、女性のお客様が縫い付けて下さいました。
「頑張ってね」と黄色い声援を背に、いざ出発です。
ご家族様が子ども見守り隊に参加して頂いた日もありました。「まだ学校は終わらないかな。」「もう少しで来ると思うよ」と会話をしながら、下校を待っています。
子ども見守り隊の様子(動画)
スタイの作成
ご家族様にO様の好きなことを教えて頂いた際、裁縫が得意ということや新しいお孫様が誕生されるという情報も頂きました。O様にお伝えをすると同時に「スタイのようなものを作ってみませんか?」とお誘いをすると「そういうものを作るのは得意だよ」とお答えいただき、早速作って頂きました。
慣れた手つきでとても手際が良く、マスクの上からでもわかるほどの笑顔でスタイ作成に取り組まれていました。※撮影のためにマスクをはずしています。
あっという間に完成です。「無事に生まれてきてくれればなんも言うことはないよ。早く顔が見たいな。」と新しいお孫様の誕生を楽しみにされています。
ご本人様のコメント
「可愛く仕上がって嬉しいね。孫がじいじって呼んでくれるのが今から楽しみ。」
ご家族様のコメント
私達、家族の事も思っていてくれるのがとても伝わり、本当に感謝しています。自分が介護が必要になったら開北に入居したいと思いました。
施設ケアマネージャーのコメント
意欲低下がみられていたO様に私達がどう力になれるだろうとチームで考えたのが、こども見守り隊です。O様がお孫様を大切に思う気持ち、子供好きな人柄をヒントにこの取り組みを提案しました。ベッドで寝ているO様に「見守り隊に行きましょう!」と声掛けをするとパッと起き上がり、満面の笑顔でお孫様の下校を見守られていました。そんなO様の姿を見ていると、私達までうれしい気持ちになり、この仕事にとてもやりがいを感じました。子ども見守り隊を続ける中で、子供達が挨拶をしてくれる声が日に日に大きくなり、下校途中で捕まえたダンゴムシを見せてくれたりしました。子供達と会話するお客様達の笑顔は本当に素敵です。これからもこのような笑顔ある生活のお手伝いをさせていただけたらと思っています。
こちらのグループホームは
アクタガワ ハートフルホーム沼津開北グループホーム(沼津市)