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城北グループホーム 生活リハビリで早期自宅復帰を達成
城北グループホームには、小規模多機能型サービスが併設しています。今回は、こちらの小規模多機能型で取り組んでいる「生活リハビリ」を通じて早期の自宅復帰を果たしたケースについてご紹介します。
目次
K様(70代女性・要介護1)
K様は、左大腿骨頸部骨折の手術後、病院から退院されてすぐ、小規模をご利用になりました。既往には右の股関節の手術や関節リウマチがあり、今回受傷された左の骨折以外にも、身体的な課題を多く抱えていました。
ニーズや悩み「現状の身体機能では、安全に自宅で生活するには不安」
すぐにご自宅に帰りたいという希望がありましたが、手術後間もないため、体力や筋力が回復していない状態でした。また、ご自宅の環境は段差が多く、手すりなども十分に設置されておらず、現状の身体機能で安全に生活するには心許ない状況がありました。
目標「早く家に帰りたい」
仕事が忙しい息子さんに替わって、幼いお孫さんの世話をするためにも、「何としても早い段階で家に帰りたい」というご本人の強い意思がありました。この目標を達成するため、ハートフルホーム城北が多職種で連携したサポートを実施しました。
生活リハビリスタート
すぐに家に帰りたいという願いを実現するために、まずは小規模の宿泊サービスを利用して安全な生活を確保していただき、その間にスピーディーかつ安全に自宅に帰るための準備にとりかかりました。
個別プログラムと歩行補助具の選定
まずは手術で落ちた体力と筋力の回復を図るため、毎日の運動メニューをリハビリ専門職である理学療法士が立案しました。その後、介護職員と運動メニューを毎日実施しました。
プログラムの具体的な内容
①股関節屈筋のトレーニング…立位で腿上げ運動など
②股関節外転筋のトレーニング…ゴムチューブを使った開脚運動、手すりを持って横歩きの練習など
③歩行器を使用して歩行練習…廊下の往復、普段の移動距離を増やすなど
また、車椅子で移動していましたが、体力をつけるには日常的に歩く機会を増やすことが大切になります。今後自宅でも使うことを想定し、ご本人に合った歩行器を理学療法士立ち合いのもとで選定しました。この他、定期的に理学療法士が身体機能の評価を行い、動作指導や日常生活に必要な注意事項をお伝えしました。
介護職員の日々の働きかけ
理学療法士が作成したプログラムに沿って、介護職員が毎日の筋力トレーニングや歩行訓練を実施しました。宿泊サービスをご利用していただいているので、毎日職員が働きかけることができ、この頻度が身体機能の回復にも大きな影響を与えます。日々のトレーニングとご本人の高い意欲が、回復を後押ししました。
計画作成・理学療法士・福祉用具が連携して居宅訪問を実施
ご自宅での安全な生活を保障するためには、環境整備がとても重要です。今の能力でどこまでできるのか、実場面で理学療法士が評価し、福祉用具や計画作成と相談して最適な福祉用具の導入やベッドの高さの調整、歩行器で移動しやすい動線の確保など、様々なサポートを集中的に行いました。
成果「サービス開始から10日で一時帰宅が可能に」
生活リハビリの実施と居宅訪問による環境整備が功を奏し、サービス開始から僅か10日というスピード感でK様は一時帰宅できるようになりました。そして、その後は小規模の宿泊サービスと通いのサービスを併用し、引き続き生活リハビリによる体力と筋力の回復を図りながら、「安全な生活を送り、お孫さんの世話をする」という一段上の目標に向かっています。
生活リハビリの関りをまとめました
今回のK様の生活リハビリを通しての早期自宅復帰についてまとめたチラシがあります。ぜひご覧ください。
お客様のコメント
「ここへきて本当に良かった。思っていたよりも自分の身体が思うように動かなくて、どうしようかと思ったけど、毎日リハビリをしてくれて、すごく有難かった。これからもよろしくお願いします。」
担当理学療法士のコメント
K様はしっかりとしたご自分の意思を持ち、リハビリにとても熱心に取り組んで下さいました。リハビリの成果は、周囲のサポートも勿論必要ですが、ご本人の意思が大きく影響します。家に帰りたいという強い希望を叶えるため、計画作成さんや福祉用具の業者さんにも多くのご協力をいただきました。また、日々の生活を支える介護職員さん達が、毎日のプログラムの実施をして下さったことも、今回の成果に大きく寄与していると思います。目的意識を持つこと、毎日継続すること、この2点が今回のK様の早期自宅復帰を実現させたのだと感じています。これからも、お客様の生活を支えるリハビリの提供をしていきたいと思います。
こちらのグループホームは
アクタガワ ハートフルホーム静岡城北グループホーム(静岡市葵区)