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グループホームの生活リハビリとは
介護施設では、リハビリや機能訓練を通じて心身の機能を維持・向上し、できる限り自立した生活をすることは重要な目的です。リハビリというとトレーニング機器を使った筋力維持などをイメージしがちですが、アクタガワが取り組む生活リハビリとは、それとは異なります。生活リハビリとは日常生活動作をリハビリの一環として、自立した生活を支援し、その先には社会への参加、生きがいある生活を目指すという目的があります。こちらの記事では、生活リハビリの目的や実施内容、通常のリハビリとの違い、取り組み事例についてご説明します。
目次
リハビリに力を入れているグループホームは少ない?
老人ホームにはいろいろな種類がありますが、グループホームでリハビリに力を入れているところは非常に少ないです。理由は、グループホームのコンセプト上の位置づけが「体は元気だけれど認知症により介護が必要な方」を入居対象として考えられてきたことが挙げられます。(実態としては身体機能の低下がみられる方も多いです。)また、認知症によりリハビリの指示内容の理解が困難である方が少なくないこともその理由に挙げられます。生活リハビリでは、日頃からやっている日常生活動作で行うため、スムーズに取り組むことが出来ます。当社では、積極的に生活リハビリに取り組んでいます。
生活リハビリとは
生活リハビリの目的は、単に身体機能の維持・向上を目指すのではなく、その活動を通じて利用者の自己実現、生きがいを持った生活ができるような居場所と役割作りを支援することにあります。難しい言い方になりましたが、自分自身で○○できる、自分の行いが誰かのためになることを感じられる、そんな社会の一員としての自分を感じられる生活を目指すリハビリプログラムと言えます。社会参加による意欲の向上は、さらにリハビリ成果の改善にもつながります。
生活リハビリで行うこと
生活リハビリで行うことは、趣味や仕事、諦めてしまったことを聞き取り、身体機能の向上だけでなく、日常生活の自立度向上を働きかけることでできることを維持しながら、できることを増やすことです。様々な成功体験を重ね、自己実現達成を目指します。
生活リハビリ導入までの流れは以下の通りです。
一般的なリハビリと生活リハビリの違い
一般的なリハビリでは、できなくなったことや生活上の課題を解決するために、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が筋力トレーニングや柔軟運動、日常生活動作の練習を行います。
生活リハビリは理学療法士、作業療法士などが作成した個別プログラムに基づき、介護職員が着替えやトイレなどの日常生活動作を活かしながらリハビリを行います。日常生活動作を自立してできることを維持しつつ、さらにできることを増やすために、支援していきます。
アクタガワの生活リハビリ事例
こちらの章では、当社のグループホーム入居者の生活リハビリ事例についてご説明します。
事例1:手すりを掴まなくても歩きけるようになり、水まきができた
足のむくみや腰痛に悩まされ、立つことが不安定になったK様。散歩に行く機会が減少・元気もなくなり、散歩や外の仕事をすることを目標に理学療法士作成の個別プログラムで生活リハビリに取り組みました。プログラムに取り組んだ結果、外へ水まきや散歩にも行けるようになりました。詳しい取り組み内容はこちら
事例2:車椅子移動をしていたが、歩けるようになり、犬の散歩に行くことができた
こちらはハートフルホーム西奈の併設サービス、小規模多機能を利用されている方の事例です。
入院生活により体力や足の筋力が落ちてしまったY様。歩行や立つ動作が不安定で車椅子移動をしていました。入院前のように愛犬の散歩に行きたいという目標に理学療法士作成の個別プログラムで生活リハビリに取り組みました。プログラムに取り組んだ結果、立つ動作や歩行が安定し、愛犬との散歩が実現しました。詳しい取り組み内容はこちら
番外編:理学療法士による体操教室
アクタガワのグループホームでは、理学療法士を配置しています。ハートフルホーム開北では、毎月理学療法士が入居している皆様に向けて青空体操教室を開いています。毎回体操のテーマを変え、手や脚、歌に合わせるなど趣向を凝らして実施しています。季節によって体調を崩しやすい時期もあり、体調不良予防として強化したい部分を体操で実施しています。青空体操教室の詳しい取り組みについてはこちら
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